ある日の中年

大阪府在住の中年男性の公開記録です。飲食、音楽、書籍と繁華街、ファストファッションあたり書きます。

高い勉強代

お題「人生で損をしてしまったこと」

 

本当に後悔しています。

 

 

それはパチンコ。

 

高校時代の友人で、ギャンブル好きな人がいたのが運の尽き。

 

一度連れて行ってもらってから、友人とでも、1人でも頻繁にパチンコ屋へ行くようになりました。

 

歴にしては15年ぐらい。

 

一度大当たりが出ると、その快感を求めて何度でもお店に通ってしまいました。

 

財布には帰りの電車代だけ残して、全額賭けていました。

 

さすがに預金を引き落とすところまでは行かなかったが、そうなるのも時間の問題でした。

 

どのぐらいの勝率かというと、5日行ったらそのうち1日がプラスになるぐらい。

 

トータルの収支はかなりマイナスなのに止められない。

 

借金するほどではなかったが、バイト代や給料の大半をつぎ込んでしまいました。

 

自分でも、このままではいけないと思いながらも、どうしようもできません。

 

楽しいとかではなく、今日は勝てるかもとか言う、根拠のない考えだけでした。

 

なので当然負け続けました。

 

止めたいのに止められない苦しさ。

 

 

しかし、ふとしたきっかけで止めることが出来ました。

 

その日も、ただなんとなくパチンコ屋に行き、散々負けて財布の中は小銭のみ。

 

もう、家に帰るしかありません。

 

そうして店を出て、なんとなく振り返って店内を見ました。

 

その店は、外から見ると、地面から50センチくらいは半透明のフィルムが貼ってあり、中が見えませんが、それより上は見えます。

 

その時、私が見た光景は、パチンコ台に向かっている人たちの表情。

 

誰も楽しそうにしていない。

 

わざわざお金を払って来ているのに、ほとんどの人が無表情。

 

それを見たとき、いったい私は何をしにここへ来ていたのかと自問自答しました。

 

毎回、ここにお金を持ってきて、楽しくもないのにパチンコにつぎ込んで、お金を失くして帰っていく。

 

ふと、自分のしていることが馬鹿らしく思えてきました。

 

もう、その日が最後となりました。

 

それからは一度もパチンコしていません。

 

私としては、止めることが出来てよかった。