ある日の中年

大阪府在住の中年男性の公開記録です。飲食、音楽、書籍と繁華街、ファストファッションあたり書きます。

最後の救済

今日、ネットを見ていて気になる記事があったので載せます。

 

news.yahoo.co.jp

 

場所は、大阪最大の繁華街、梅田(JR大阪駅、俗称キタ)の南西に位置します。

 

この北新地のビルは、私もよく近くを通ってました。

 

 

というのも、ジュンク堂本店が目と鼻の先。

 

本屋好きの私としては、よく行く場所です。

 

なおかつ、私が通っていた専門学校が近くにあるため、土地勘はあるところです。

 

 

かつては心療内科に通っていた私として、この事件は非常にやりきれなく、ずっと心に引っかかっていました。

 

あの北新地の心療内科での放火事件、26人もの方が犠牲になり、本人も死亡。

 

皆さんが思うよりも、他人事とは思えず、なんともやりきれません。

 

 

一時期は心療内科に通院していたものとしての感想として、彼が社会から孤立し、どんどんありもしない妄想が肥大化し、話を聞いてあげる人や、彼の思いを咎める人も周りにいないままに、この凶行に至ったのではと思われます。

 

私はかつてパニック障害うつ病を併発した経験からして、一度社会や他人を恨み、それにとらわれると、とんでもない方向に考えが及ぶ恐ろしさを知っています。

 

私の場合は、母にパニック障害うつ病のことを伝えたことはあります。

 

しかし全く理解されず、どうしていいかわからないような様子でした。

 

誰にもこの苦しみをわかってもらえない、1人で抱え込まないといけない、自分ではどうしようもできないという絶望の中、心療内科を何件か行ってみるも、ほとんど症状はよくなりません。

 

2~3分話して、次の診察日時を予約して、いつもの薬を処方されるだけ。

 

本当にこれで治る方がいるのでしょうか?

 

一部そういう方がいるとしても、多くの患者は心療内科に失望して他を探したり、あるいは治療が必要なのに、なにもしない方がいらっしゃると思います。

 

私の場合は、自分の症状を調べていくうちに、ある本をきっかけに、同じ症状に悩む人が参加する自助グループに出向いて、お互いの苦しかった思いを話し合うことで症状が軽くなりました。

 

心療内科の先生が出す薬よりもはるかに、似たようなことで苦しんだ他人の話を聞くこと、その人に向けて私の症状を話したことで私は救われました。

 

そういう、横のつながりが広がればいいなと思います。

 

人を救うのは、人。