今週のお題「10年前の自分」
久しぶりにお題から。
10年前の自分に会えるなら、謝りたい気持ち。
なぜなら君は4か月後にリストラされます。
12年以上勤めている印刷会社を。
その日は、定時になると後輩たちが帰っていき、君は18時にクライアントと会わないといけないので、パソコンの前でデータを確認しながら、待ち合わせの時間まで待機。
そこへ社長がやってきて、君は肩をたたかれこう言われます。
「悪いけど、辞めてくれないか」。
少し前から、誰かがリストラされると聞かされていたが、まさか自分だとは思っていなかった。
言葉を失う君。
頭の中は真っ白。
少し時間が経過して、ようやく「わかりました」という言葉を絞り出し、クライアントとの待ち合わせ場所へ。
まだ、その時の光景を覚えています。
その日は、どうやって家まで帰ったのか覚えてない。
君にとっての長い暗黒期の始まり。
それまではある程度、普通の社会人として働いてきたけれど、もう戻れない。
リストラ後も悪いことは続き、尿管結石が10ミリの大きさに。
手術しないといけなくなり、当時住んでいる所から退去、尾羽打ち枯らして実家に帰ることになる。
体外衝撃波結石破砕術という手術を4回して、ようやく石は無くなる。
その後、今度はリストラの2年前に発症したパニック障害やうつがひどくなり、苦しむでしょう。
まったく出口の見えない真っ暗なトンネルを一人歩いていく感じ。
いまだに覚えていることは、当時通院していた心療内科への道すがら。
このブログを読んでる人には信じられないかもしれません。
家から病院まで、大きな公園の中を横断して通院していました。
公園に入ると、目の前にはアスファルトがあり、その左右には芝生や木々が見えます。
本来は色鮮やかな自然の景色。
そこではっきり覚えています。
目に見える景色が全てモノクロームなのです。
見えるものに彩度がないと言えばいいのか。
かといって、驚きはしません。
当時は感情がほぼ無いというか、喜怒哀楽が無かったので。
長い低迷期間を経て、スーパーに就職も約5年で退職。
君は「自分が悪かったのか」と、自分を責め続けるでしょう。
♬こんなはずじゃなかっただろ 歴史が僕を問いつめる
今50歳の私から当時の自分にかける言葉はない。
これからよりよく生きていけるようにするしかない。
Living well is the best revenge.
(私の解釈で訳すと、「充実した生活こそ、最高の復讐だ」)