ある日の中年

大阪府在住の中年男性の公開記録です。飲食、音楽、書籍と繁華街、メンタルヘルスやファストファッションあたり書きます。

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いつも鞄に本を入れてます。

 

今読んでいるのは山﨑努さん『「俳優」の肩ごしに』。

 

いくつかいいなと思う文章があったので載せます。

 

 

古いメモ帳を捲っていたら、こんな走り書きがあった。

「役者のうまいのに驚嘆する。全員がうまい。全員が素人に見えるくらいにうまい。つまり、役になりきっている」

これは作家の山口瞳さんがある映画を観て記した感想文の一部を書き移したもの。

「素人に見えるくらいにうまい」。これが僕の理想とする演技。

 

 

 

あと、黒澤明監督の「天国と地獄」のオーディションでの監督に言われた言葉。

 

 

「あのね、映画作りは、自動販売機にコインを入れてジュースを買うようなわけにはいかないんだよ。毎日毎日、目の前にある仕事を一生懸命やる。そうするといつの間にか終わっているんだ」

 

 

引用は次で最後。

 

山﨑さんが黒澤明監督に聞いたこと。

 

 

いつのときだったか、「ご自分の昔の作品を観返して後悔することはありませんか」と訊いたことがある。即座に「ないね。どうして後悔するの?そのとき一生懸命やったんだからそれでいいじゃないか」と一蹴された。さすが巨匠、オレとは人間のつくりが違うんだ、と引き下がった。

しかし、今にして思えば、「そのとき一生懸命やったんだからそれでいい」は正解なのだ。同感である。そういうことなのだ。